幼子2

 

幼子は

そこかしこに漂う

人の心の ただ中で

そっと吐息いきを立てる

肺葉を持った天使のように


はにかみと しかめた表情かお

外の世界へと通じる扉


大人の知らぬ間に

何かを見つめている その眼差しのうちには

いちめん輝く魂があらわれている

恒星ほしおもてさながらに