幼子は
そこかしこに漂う
人の心の ただ中で
そっと吐息いきを立てる
肺葉を持った天使のように
はにかみと しかめた表情かおは
外の世界へと通じる扉
大人の知らぬ間に
何かを見つめている その眼差しのうちには
いちめん輝く魂があらわれている
恒星ほしの面おもてさながらに