冬の日の朝('24/12/23)

 

あまりにも澄んだ朝が 私から

夜の卵を 奪い取ってしまった



冬の日の 強い日射しの中で

人々は 自分自身を

辛うじて 顔に押さえつけ

懸命に 1日の準備をしている



私はひとり 目を閉じ 夜を想っていると

突然 稲妻のように

片膝をついて 光る涙を流す

一人の男の姿が 目の前に現れたのだった



それが その日の

私の目覚めだった