あまりにも澄んだ朝が 私から
夜の卵を 奪い取ってしまった
冬の日の 強い日射しの中で
人々は 自分自身を
辛うじて 顔に押さえつけ
懸命に 1日の準備をしている
私はひとり 目を閉じ 夜を想っていると
突然 稲妻のように
片膝をついて 光る涙を流す
一人の男の姿が 目の前に現れたのだった
それが その日の
私の目覚めだった